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空木岳 縦走路 稜線からの画像
縦走路 檜尾岳から見た空木岳 (7月撮影)
■ 空木岳 2864m  (日本百名山)

中央アルプス(木曽山脈)は伊那谷 天竜川と木曽谷 木曽川にはさまれた南北約90Kmに及ぶ長大な山脈で、北は経ヶ岳から南は恵那山までをさす。そのうち岩とハイマツの稜線を連ねるのは、将棋頭から越百山までの25kmほどの区間になり、この南部に空木岳は位置し、東に池山尾根が伊那谷に向かって伸びるため、中央アルプスの中でも特に雄大で美しい山です。

空木岳頂上画像1 空木岳画像2 
伊那谷(駒ヶ根)側は穏やかな山容の頂上付近

木曽側第二ピークから見た空木頂上


■ 空木の名称


最初から、空木岳を「うつぎ」と発音できる人は半分くらいでしょう。
「そらき」、「からき」中には「くうき」と呼ぶ人もいる。

あの日本百名山の深田久弥がその文中で「空木、空木、何というひびきのよい優しい名前だろう。もし私が詩人であったなら…」と賞賛している。また、百名山に選ぶとき「空木にしようか、南駒ヶ岳にしようかと迷ったが、僅かに背が高いことと、その名前の美しさから空木岳を採ることにした。」と、やはり文中に書いている。

空木岳の名称は、諸説がある中で、以前は前駒ヶ岳と呼ばれていた、そのなごりで頂上より東方にある大岩に「駒石」の名称として残っていると言われている。池山登山道の池山小屋付近に「ウツギ」が自生し卯の花が咲き乱れていることから大正末期に改名されたとの説もある。また空木岳東面の雪形が卯の花に似ていることからも、その名が付けられたとの説もある。
しかし、内閣文庫所蔵の蕗原拾派の「宝暦六年駒ヶ嶽一覧記」の中で「うつぎヶ嶽」の名称が出てくることから、大正末期に改名された説には疑問が持たれる。1958年ころの営林署(現森林管理署)の林班地図には、「前駒ヶ岳」と記されていた。現在でも駒ヶ岳とされている。


■ 空木の頂上・眺望


空木岳頂上からの展望 画像1 空木岳頂上からの展望 画像2
頂上付近


南駒ケ岳・越百への縦走路
空木岳頂上からの展望 画像3 空木岳頂上からの展望 画像4
中央アルプス北部
尖ったのが宝剣岳でその左が駒ケ岳
池山尾根登山道方面
右は空木平避難小屋のある空木平 夏は多くの花が咲く

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